大匙屋

健康第一

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

哲平とハルトマン、なぜ差がついたか…慢心、環境の違い  

プリンセスラバー!第12話 「プリンセスラバー!」

090923004818.jpg
090923004840.jpg

「お前を許す」
すげえ。これには驚いた。
こんな落とし方をするとは予想外でした。

多分これは、萌え豚でなくとも、勧善懲悪を美徳とし
仇討ちにも心情的に理解のある普通の日本人には
なかなか理解を得られないでしょう。
エロゲ原作の萌えアニメでこんな思想的挑戦をするなんてすごい。


野望のために徹底的に人を利用し続けてのしあがったハルトマンと
目標のため人と交わり人に支えられて成長し続けた哲平。
考えてみれば、2人は非セレブ、庶民階級出身という共通点がある。
光と影のような対比された立場ですね。

ハルトマンにとって哲平は倒さなければならない最後の敵。
自分がずっと狙っていた有馬の財産も
美人の婚約者も、すべて哲平が横から奪っていった。

憶測だがハルトマンは本当はシャルに愛されたかったという気がする。
だから最終局面で保身のためシャルを人質に利用したりはしない。

だが目前で銃を構えても、哲平に勝てる気がしない。
列車から叩き落しても戻ってくるし、発砲してもびびらない。
何とか哲平に屈辱を与え、憎しみと絶望の淵に叩き落したい。
だから「お前の両親を殺したのは自分」という事実を突きつける。
だが哲平はハルトマンに向かって「お前のすべてを許す」と言い切る。


両親を殺した敵を許す。普通はできないかもしれない。

怒りに任せて相手を倒せばその時は達成感があるが
憎しみの連鎖は止まらない。
相手を殺せばその仲間が殺しにくる。
そうなれば大切な人がまた危険に晒される。

今回のハルトマンの一連の行動も、元々は有馬翁との行き違いや
自分が有馬後継者となったことが原因です。
その災厄が自分や有馬に降りかかるのはまだよいとして
結果として無関係のシャルを巻き込んでしまった。

敵を許し、敵を討てなかった不甲斐ない自分を
これからの人生をかけて背負い込むことで、哲平は周りの総ての人、
シャルや仲間たち、有馬翁を危険から守ることができる。

つまり、過酷な運命に抗うのではなく、運命を超克する
ここでそういう「選択」を哲平はした。

それは庶民出身だからとか、セレブになったからではなく
「今の哲平だから」できる選択だったかもしれない。
ここに至り、哲平はセレブというものすら越え、
一人の魅力ある人間として急成長を遂げた。
おそらくこれからも彼は、与えられた身分や財産とは無関係に、
周囲に居る多くの人間を魅了してやまないだろう。
だからこそシャルや仲間たちは、これからもずっと哲平を
好きでいられるわけです。

ドラマ的には敵を倒してハッピーエンドのほうが当然わかりやすい。
でもこういう結論も、案外ありなんではないかと。



さて、ハルトマンは罰を受けないのか。

哲平はハルトマンに「もう一度這い上がれ」と言った。
彼を捕らえるのは警察の仕事であって哲平の義務ではないので
まるで無罪放免のように見えるのも仕方がない。

しかし社会的地位も失い、婚約者にも逃げられて
哲平には許されたものの、ハルトマンは田中敦子にすがるしかない。
すべてを失っても自分を愛してくれる敦子に
初めて人としての愛情をそそげるようになるかもしれない。

そして、いつか子を授かり家族を持った時に、
両親を無残に奪われる子の悲しみを理解する日がくるかもしれない。
もちろんそれは来ないかもしれない。

でもそれは、哲平やシャルの人生には無関係ということです。
ここは人によってはスッキリしないところか。
けれど多分それは瑣末なことなんですよ。



TVアニメーション「プリンセスラバー!公式サイト」
スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 0

「嘉納した」のこだわり方  

咲 -Saki- 第24話 「夏祭り」

まだ見てないけど
書道と聞いては黙っていられn



かのう ―なふ 0 【▼嘉納】

* (名)スル
* 目上の者が喜んで贈り物・進言などを受け入れること。
*
o 「御―になる」
o 「御―ある」
o 「議長の意見を―し了せり/火の柱(尚江)」
*
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/37030/m0u/%E3%81%8B%E3%81%AE/


5111675933215.png


「納」の字の崩し方が尋常じゃない感じだけど
送り仮名の「-.した」がわりと手抜きな書かれ方をしてるんで

・自信に満ち溢れた人
・性格的に短気なところのある人

という風に分析できるッス。
上手いか下手かと言われれば非常に難しいとこですが
「かなりマニアックな書を好む方」とは言えます。
実際僕もこの「納」は調べてみるまで読めなかった。
手紙なのに他人に読めないということは「独善的な崩し方」ということで
それはつまり自信の表れってことです。

スタッフは書家に頼んで手本を書いてもらったんだと思うんですが
天江衣の性格まで注文に入れてたとしたら、大した凝りようです。




咲-Saki- アニメスペシャルサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 2

2009夏アニメ 5篇(3)-2  

狼と香辛料Ⅱ (12) [tvk] http://spicy-wolf.com/
要するに今期は、最終的にロレンスが朽ち果てるまで添い遂げる、
その覚悟をホロがするという着地でしょうかね。

軽妙な会話の所々に面白い演出が挿んであって
それを見つけていくのもけっこう楽しい。
さりげなく酒場の店主に払う現金を見せておいて、
二杯分の酒の値段を明示したうえで
別の酒場で情報を得るため上乗せした金額の大きさを見せるとか。
あるいは
「宿での声の大きさに気をつけろ」とカマをかけられ
一瞬たじろぐロレンスの足を速攻で踏むホロとか。
色んなことを見透かされる危険を回避するという意味で
このへんはファインプレーですね。
こういう「芝居をしてる感じ」の演出は最近のアニメには貴重。

実質的に全2話のエピソードなんで、もっと詰め込んでもよかったと思うけど
意外性はないにせよ読めない展開、演出が演出以上の意味を持つ腹の探り合いなど
見所はけっこうあって良い出来だと思う。

惜しむらくは、およそ賢狼らしからぬ小娘のようなホロの振る舞いや
成功して尚危ない橋を渡ろうとする商人としてのロレンスの動機など
作中で一応説明されてはいるけど、今後も続編をやるには
少し弱いかなという気もする。
会話劇としてもよくできてるけど、「署名『捺印』」はどうかと思った。

とりあえず今期初のをつけておきます。



■(ノイタミナ) 東京マグニチュード8.0 (11) [CX] http://tokyo-m8.com/
グロや陰惨描写は別にこれ以上必要とは思わないけど、
砂埃と太陽光線と汗でジトー悪臭腐臭ブワーみたいな質感は足りなかった。
要するに綺麗過ぎるんだ。道路もなんだか片付いちゃってるし。
タワー倒壊は前半最大の見せ場と思うのでもっと派手さが欲しかった。
映像的な派手さは追求しない方針だったとしても、あそこだけは。

通常のアニメより線もモブも断然多くならざるを得ないので
そこは作画スタッフが相当頑張ってると感じる。
とくに余震の不気味さや、いくつかの二次災害シーンの表現などは
たまにゾっとするカットもあったりして、よく出来てるなあと思った。

展開に関しては・・・わりとストレートに鬱。
こういうのは久しぶりに見たんで、新鮮だった。
もっと狂気な方向に針が振れてるほうが僕としては好みだけど。

子供を使うのは、楽なんだよ。簡単に可哀想な話にできる。
子供が痛い目に会うのは誰も見たくないから、そこはカットできる。
子供が危険な場所を移動するだけで、道中に何も起こらなくても、
無事に到着すれば見ている側はほっと安堵するわけです。
それは災害モノの演出としては、やっぱりズルイよ。

現実の姉ってのは当然のように弟をひっぱたき、平気で置き去りにしますよ。
弟ってのは周りが殴りたくなるくらい我儘言って大声で泣き喚く。
見ていてなんだか嘘っぽい弟だなあと思ってたら
終盤ああいう展開だったんでビックリした。

子供を使うことで楽をする代わりに
制作はどういうところに果敢に切り込んでいくのか、
そういう挑戦が僕としては一番見たかったんだけど。







category: アニメ

tb: 0   cm: 0

2009夏アニメ 5篇(3)-1  

宙のまにまに (12) [CTC] http://mmv.co.jp/special/soramani/
野放図で豪放磊落なヒロインの設定/絵柄が許容範囲であるかどうかや、
内省的で大人しいタイプの人を見て「つまらないから放っておこう」と考えるか
「なんとかお友達になって楽しませてあげたい」と考えるか
そんな至極個人的性質・嗜好の部分で大きく評価が分かたれる作品かも。

最初は「のだめカンタービレ」的なものをやりたいのかと思ったけど
少し違うようだった。人と人が欠点を補完しあって成長していく話ではなく
ありとあらゆる感動をもっと大勢で共有しましょうという話っぽい。
エロ関係は一切排除して美しい星空を眺めひたすらに各人物が感動を語る。
語りには体言止めが多用され陶酔したような雰囲気。
ストーリーはとてもシンプルで、行間というものがないため
語りの部分は取ってつけたように浮いて見える。

いわゆる「文化部モノ」としてひとつのエポックに類する作品で
そこに「天文部」を持ってきたのは手垢がついてなくて面白いと思ったけど
想像していたよりは話が広がっていかない感じがした。
無理に恋愛模様に持っていくより、不思議要素を盛り込んで
ロマンチックなSF仕立てにしたほうが盛り上がったんじゃないか。

夜空の描写などは季節によって実際に見えるとおりに作りこまれていて
かなり微細に渡るコダワリが見られる(らしい)。
とにかく非常に丁寧な仕事をしているのは認める。
だが「人間ってそこまで単純なものだろうか」という疑念が払拭できない。
なんかディズニー映画や教育テレビを見てるみたいな気分になる。
多分僕がピュアな感性をとっくに失ってるせいなんだろう。


大正野球娘。 (12) [TBS] http://www.tbs.co.jp/anime/taisho/
女の子達が野球を通してどういう価値観を創造し
またどのようにそれを共有してるかの表現が不足してる。

そういう部分を通じて見えてくるはずの各個のパーソナリティも
あまり伝わってこない。
例えば主人公以外の少女について、好きな食べ物や
性格的な傾向や、普段の生活や、仲間や野球に対する思いなど
具体的な設定はわからないままだ。

あるいは男子チームへのリベンジをあからさまに「最終目標」に掲げるとか
グループの具体的な達成計画が明示されていれば印象は変わったかも。
彼女たちが「野球をすること自体」を楽しむことができていて
そこがゴール/自己完結しているとしたら、やっぱり現代とは価値観が
違うんだなという話で終わってしまう。
あるいは、ただのフェミニズム礼賛アニメになってしまう。

要するに、最低限「ボロ負けして本当に悔しい」という感情が
もっと掘り下げて共有されるべきだったなと。
「何故この時代に、女の子なのに野球をやるの?」という問いかけそのものが
作品のテーマのはず。彼女達には強烈な動機が与えられて然るべきだろう。
だが現状は見所の少ない普通の女子野球部の話になっちゃってるように思う。
舞台が女学院だからかな。
野球部があったらあったで別に違和感なく収まってしまう。
これだと話は転がしにくいだろう。



■(NOISE) 青い花 (11) [CX] http://aoihana.tv/
僕は百合耐性はそこそこ強いほうだと思ってたけど
この作品の序盤はなんか気持ち悪かった。
萌え風でない素朴な絵柄と、我執と情欲にまみれた精神世界とが
今ひとつ自分の中でマッチせず
どうしても序盤はフミがビッチに見えてしかたがなかった。

だが見続けていくと普段は余裕ぶった表情の井汲京子(cv堀江由衣)が
杉本先輩の前で短所を曝け出し精神的に丸裸になるギャップが可愛くて
若い頃ならそういう機微をうがつ表現など理解しなかっただろうけど
ああ、今なら少しわかるわと四十肩を揉みつつ茶を啜る。



この「青い花」で凄いなと思ったのは木洩れ日のエフェクト。

090907203014.jpg
090908025335.jpg

特殊効果:佐藤敦さんの仕事かなこれ
初めて見た瞬間うわー綺麗と思って感心した。
JCスタッフの作品は見続けているつもりだけど
最近のJC作品でも使われてたっけかな、こういうの。

これはもう、京アニに対抗してJC光と呼んでもいいようなクオリティだと思う。
まぁ、実際に車内にまでこういう光が差し込むかは置いておいて。
レイヤ処理で移動に合わせて動いたりするシーンもあって
一見の価値がある。
技術として汎用性が高そうだし
そのうち他のスタジオも真似するんじゃないかな。


category: アニメ

tb: 0   cm: 0

「メイド服を着た給仕」など藤倉優には逆立ちしても及ばない  

ミア・クレメンティスを二次元嫁として寵愛する僕がメイドについて語る


プリンセスラバー!第二話「学園と再会」
脚本 中村誠/絵コンテ 金澤洪充 杉生祐一/演出 金澤洪充





御披露目パーティーからの帰路、車内
若本と藤倉優の会話

若本「しかし、環境は常に与えられるもの。
 そこから何を選ぶかは本人次第。
 おまえの言葉、胸に来たぞ」

藤倉優「ありがとうございます」



この「ありがとうございます」は良い。
このときのメイド藤倉優の返答には、例えば「恐れ入ります」や
「恐縮でございます」「もったいないお言葉です」など
妥当性のあるパターンがいくつか考えられるが、
ここで「ありがとうございます」と返事をさせることで

・使用人・藤倉優の雇用主・若本への親子関係に似た忠孝と敬慕
・17歳の少女として年齢相応の素直な感謝の表現

という意味を同時に込めることができ、
環境の激変の只中にいる有馬哲平に対する両者の配慮と
年若いメイド藤倉優が誠実にして裏表のない、信用に足る
人物であることを表現できている。

セレブ物やメイド物では知性と品格を兼備したダイアローグが必須だが
あまりに作りこむとガチガチの敬語の応酬に終始しがちだ。

だが、この「ありがとうございます」は美しい。
この会話で、メイドという記号に捉われることなく
17歳の少女・藤倉優の素直な言葉を織り込ませることが
できるのは、脚本家のちょっとしたセンスの賜物だろうと思う。


言葉の使い方はとても難しい。
使用人が迎合追従するようになると途端に下品になるし
雇用主が尊大だと使用人は合理主義者のように見えてしまう。

雇用主とメイドとの間の労使関係を超えた信頼が描かれることで、
有馬哲平がこれから飛び込む新しい世界が温情と慈愛によって
支えられていることを先んじて認識した視聴者は、先の展開に
安心して期待することができる。


090904212355.jpg


自己紹介のあと、扉の先へと哲平を促す手の所作や
道を開ける為に一歩下がるときの微かな靴音など
メイド藤倉優周辺は微細に渡って作り込まれている。



090904211739.jpg
090904211747.jpg


哲平「いや、そうじゃなくて、人柄とかで」
藤倉「お人柄?それは大事なことなのですか」
哲平「当たり前だろう。結婚するかしないかって話に
 なんで人柄が重要じゃないなんて言えるんだよ」


シルヴィアとの婚約についての哲平と藤倉優の会話。

メイド藤倉優は本来、哲平の婚約者の人柄を評価する立場になく
そのことを藤倉優本人も熟知している。
元々「当主様」が両者にとって最善と判断し決定した縁談である以上
人柄など双方良いのが当然で、心配するのも論外なのだ。
それは当主の判断に使用人が疑いを持つことに他ならない。
従って哲平が未知の相手の人柄について知りたいにせよ
一メイドからの情報ごときを頼る必要はなく
これから直接会って知り合ってゆけばいい。

上の会話は一見、庶民感覚との乖離を端的に表現したやりとりに見えるが
実際にはここでも藤倉優は揺るぎのないメイドという立場への自覚と
当主様、そして哲平様への忠愛・臣節を反故にしていない。


「メイド服を着た給仕」ではなく
ちゃんとしたメイドのありようが描かれている作品は
これだけメイド物が溢れているにも関わらず多くない。

単なる大金持ちではなく
セレブ的な世界を描くためにはステイタス表現が不可欠で、
セレブを真実セレブたらしめるのはセレブリティ本人ではなく
ご主人様を単なるそこらの金持ちにおし留めることなく
愛情と心からの尊敬をもって臣従する、才覚と分別を持った
使用人、忠勇無双のメイド魂なのだ。
いや多分な。



category: アニメ

tb: 0   cm: 0

2009夏アニメ 5篇(2)  

かなめも (13) [TX] http://starchild.co.jp/special/kanamemo/
各人物の性格設定が画一的で、一つひとつのトピックがあまり発展しない。
ボケがメガネのセクハラ行動一辺倒なのは別に構わないが
ツッコミではなくボケ自体で落とそうとしているように見える。
落としを拾う側が先回りしないためツッコミが視聴者の想像を超えず
そのせいでボケの魅力が引き出されることがなく笑い空間が形成されない。
この状態はわりと苦痛で、視聴中のほとんどは無為で退屈な時間だった。
もしかしたら「登場が早すぎた作品」なのかもしれないけど。


プリンセスラバー! (12) [CTC] http://prilover.tv/
だいぶ絵柄が変わってるけど、これはこれで。
 
銃撃戦やモンスター襲来や猟奇殺人や異世界の冒険譚に飽き飽きしてる
人にとって、巨乳の美少女達から一方的な好意を寄せられる、便宜主義的で
ストレスフリーなロマンチック恋愛劇というのは必ず一定数の需要があって

・伏線を記憶したり設定理解に努力を必要とせず気楽に楽しめる
・絵がそこそこに綺麗、作画的見所
・おっぱい、ヒラヒラ、メイド

このあたりの条件をちゃんと満たしていれば作品としては充分であり
要するに遊園地デートで絶叫マシンやコースターの合間に乗る観覧車や
コーヒーカップのような存在。必要ない人には一切必要のないもの。
でも、無いよりはやっぱりあったほうがいい。
こういうものに対して面白いとかつまらんとか語ることに意味はない。
スキかキライかっていう、ただそれだけでしょうね。

余談だけど主題歌を歌う橋本みゆきさんの声質は
堀江美都子さんに似ていると思う。


ファイト一発!充電ちゃん!! (12) [AT-X] http://mv.avex.jp/juden-chan/

ぷらぐが近江閃登宅に入り浸る動機付け(これ大事)が弱い。
ライフコア(異世界)のパートは省略して、最初から近江家で
落ちモノ展開にしたほうがまとまりは良かったんじゃないだろうか。
ライフコアでの生活を描くより地球で日常を過ごすほうが
エロシチュには断然持っていきやすいんじゃないの。制作的には。

バットで殴るという行為が必要以上に暴力的に見えるのも良くない。
これは殴られたほうのリアクションが地味なせいだろう。
迎え頭突きで金属バットを腕ごとヘシ折るくらいやればいいのだ。
電気注入前後の対象の状態変化が視覚的にアピールしないのも残念。
CもBもAもあまり変わらないように見える。

ふわふわと宙に浮かんでる女の子とか、電気注入で人が再生するとか
たとえ低予算でも面白いレイアウトがいくらでも作れそうな話だけど
なんか普通かそれ以下の出来だなと思った。
出来ていてほしい部分がおざなりなのに、作画では女体描写や失禁などが
執拗なまでに描き込まれていると、一体何がしたいのかと思ってしまう。
でもスイーティーミリィの劇中劇は結構よくできてる。


よくわかる現代魔法 (12) [BS11] http://gendaimahou.com/

まずOP曲、アレンジともに素晴らしい。

第05話では第01話に絡んで高度な演出をやろうとしていると思う。
残念ながら上手くいっているとは言い難いし、かえって作品理解を
阻害する結果になってるかもしれないが、それでも何かに挑戦しようと
する意欲だけは全力で買う。その調子でガンガンやってほしい。

制作に余力がないのか、アップ多用→レイアウト失敗のパターンが多く
キャラの表情もどちらかといえば情緒的な変化に乏しいので
何をしようとしてるかが絵的に伝わりづらい。

表情の変化は少ないけど、最近ありがちなギコ猫顔(白目とかデー口とか)を
使用しない点は個人的に好感が持てる。無理矢理誉めてるけど。


090903145136.jpg
こういう絵もヘンだろう、いくらなんでも。
出崎光?他が大変すぎて修正が追いつかないんだろうか。
人間関係上重要なシーンなのだがここは劇伴のチョイスもひどい。

野中藍というのは良い鼻腔共鳴を持つが使いどころが難しい声優で、
独特の間延びした芸風やスキルが歯切れの良い演出に乗ることで
意外な相乗効果をもたらすのだが、この作品では良さを活かしきれて
いないように思う。

この作品をもっと誉めたい。誉めたいんだけど。


化物語 (12) [MX] http://bakemonogatari.com/
かなり評価が高いようなので新房演出が苦手な僕が野暮を云う必要はないかと。
苦手というか、漢字タイポグラフィのカットインはもう飽きたというだけなんだけど。

これはマジですげえと思ったのは
第06話「するがモンキー其ノ壹」の演出
脚本 木澤行人/コンテ 福田道生 尾石達也/演出 福多潤 鈴木利正(協力)

終盤の線路でのシーンが強烈な印象を残すが
むしろその承前、羽川翼とアララギの携帯電話での会話パート。
ここではアララギ側音声がフィルタリングされ、羽川翼の音声のみになる。

一般に電車内で携帯電話の会話が他者心理に不快感を与える原因として、
周囲の人間には片方の声しか聞こえないため会話内容から無視/注視の
判断が無意識にできず一方的に注意を奪われるせい、というのがあるが
6話のこのシーンはそれと同じ現象で、アララギの音声をカットすることで
会話の内容を羽川の台詞のみから推察する必要に迫られるため
視聴者はほぼ無意識に物語に集中「させられて」しまう。
そのせいで数分にわたるシークエンスにほとんど退屈することがなく
さらにその緊張が途切れないまま続けて暗い線路のシーンに入ることで
予想外のショッキングな出来事への恐怖感が増幅する仕掛けになってる。

こんな人心をたばかるような演出を何気なくやってしまうところも
広義において新房マジックということか。









category: アニメ

tb: 0   cm: 0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。