大匙屋

健康第一

2008春アニメ 17編  

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 http://www.geass.jp/
MBS・TBS系 04/06 日 / 17:00
監督 : 谷口悟朗 / シリーズ構成 : 大河内一楼
キャラ原案 : CLAMP / キャラデザ : 木村貴宏
メカデザ原案 : 安田朗 / アニメ制作 : サンライズ


なんというか、まさに全世界のオタクが注目するシリーズ2期
これはまあ、放っておいても確実に売れる作品なんで
いろいろ書くのも野暮かと…
日曜の17時となると、1期みたいな無茶はもうできないかもしれませんね。




我が家のお稲荷さま。http://www.mediaworks.co.jp/contents/oinarisama/index.php
チバテレビ 04/06 日 / 24:00
原作 : 柴村仁 / 原作イラスト : 放電映像
監督 : 岩崎良明 / シリーズ構成 : 吉田玲子
キャラデザ : 新田靖成 / アニメ制作 : ZEXCS


原作ラノベ、「天狐」と呼ばれる狐の神様と、その天狐が守護神となる
高上家の人々の物語。原作者柴村仁さんは女性の方だそうです。
岩崎良明さんは「ラブひな」「極上生徒会」の監督
キャラの丁寧な描き分けに定評があります。
吉田玲子さんは「マリみて」で有名かな。最近パッとしません。
「ムシウタ」の出来もひどいものでしたし。仕事受け過ぎなんじゃ。
新田靖成さんは「護くん」とか「スティグマ」とか、ああいう絵柄ですね。
わりとほのぼのした雰囲気の作品みたいなので
濃い他作品にうまく囲まれて異彩を放つ可能性もあります。
でも一歩間違えると、空気かなあ。
作家が女性の方だと大抵の場合、話の作りも保守的ですからね。




隠の王 http://www.nabari.tv/
テレビ東京 04/06 日 / 25:30
原作 : 鎌谷悠希 / 監督 : 杉島邦久
シリーズ構成 : 横手美智子 / キャラデザ : 岩倉和憲 / アニメ制作 : J.C.STAFF


「なばりのおう」と読むらしい。
原作漫画は「月刊Gファンタジー」連載中の現代忍者物だそうです。
監督は「SPEED GRAPHER」の杉島邦久さん。この方は力量ありますよ。
脚本横手美智子さんは今期3~4作品掛け持ちですねぇ。
岩倉和憲さんは「スカイガールズ」や「キミキス」のキャラデザイナー。JC所属
音楽は大島ミチルさん、「シュヴァリエ」以来のアニメ劇伴。
主役・六条壬晴CVは釘宮理恵さん、久々の少年役
このスタッフとキャストなら期待して見る人は多いと思いますね。
僕ももちろんその一人です。




S・A ~スペシャル・エー~http://special-a.jp/
チバテレビ 04/06 日 / 25:30
監督 : 宮尾佳和 / シリーズ構成 : 花田十輝
キャラデザ : 中原清隆 / アニメ制作 : GONZO×AIC


『花とゆめ』連載中の少女漫画作品。原作は南マキさん
累計220万部売ってる学園コメディだそうです。
金持ちエリート高校特別クラスS・A(スペシャル・エー)組のカップルを巡る物語。
宮尾佳和さんは元々メカが得意な作画の人で、最近は錦織博さんの下で
演出やってましたがついに監督デビューですね。
中原清隆さんはマッドハウスの作画監督だったはずですが
今はフリーなのかな。正直僕はあまり上手いと思ったことはない。
美術の杉本あゆみさんは斉藤雅巳さんの下にずっといたので
多分手塚プロの方だと思います。美監は初かもしれない。
まとめるとスタッフ的には微妙。というか未知数。
累計売り上げから判断すれば原作はそれなりの良作と考えていいはずなので
あとは花田十輝さんが暴走せず全体の仕事が噛み合えば良い方向に行くのかも。




ネオ アンジェリーク Abyss
http://www.gamecity.ne.jp/neoromance/tv/neo/index.htm
テレビ東京 04/06 日 / 26:00
原作 : コーエー / コミック原作 : 梶山ミカ
監修 : ルビー・パーティー / 監督 : 片貝慎
シリーズ構成 : 山田由香 / キャラデザ : 由羅カイリ
アニメーションキャラデザ : 藤岡真紀 / アニメ制作 : ゆめ太カンパニー


原作はコーエーの恋愛アドベンチャーゲーム「ネオ アンジェリーク」
異世界を舞台にしたバトルあり陰謀あり恋愛ありの冒険譚といったところか。
「ルビー・パーティー」というのはコーエー社内の女性開発チームだそうです。
キャラデザの由羅カイリさんは「彩雲国」原作のイラストレーター。
脚本の山田由香さんもアニメ「彩雲国」に参加してましたね。
シリーズ構成までやるのは「タイドラインブルー」以来かな。
ゆめ太の「劇場版 遙かなる時空の中で」の脚本も担当しているので
コーエーやゆめ太のスタッフとは気心が知れているのでしょう。
監督の片貝慎さんもゆめ太の人だと思いましたが今は違うのかな。
この作品も女性スタッフが中心となって作ってる感じがしますね。
まだ動く絵を見てないのですが、公式を見る限りでは結構大変そうな絵です。




ソウルイーターhttp://www.souleater.tv/
テレビ東京系 04/07 月 / 18:00
原作 : 大久保篤 / 監督 : 五十嵐卓哉
シリーズ構成 : 大和屋暁 / キャラデザ : 伊藤嘉之
コンセプトデザイン : 荒牧伸志 / 美術監督 : 中村典史
アニメ制作 : BONES


原作は「月刊少年ガンガン」連載中のダークファンタジー。
キャラデザイン伊藤嘉之さんてのは「ハガレン」以来ですかね。
どんな作品で何を描かせても本当に上手いらしいですね、この方は。
あの磯光雄氏が絶賛するほどに。
公式の絵を見てると「ああ、このアニメ売れるわ」と思えるような絵柄です。
往年の鳥山作品を彷彿とさせるようなポップで無駄のない線。
これが動くところが早く見たくなりますよ。本当にこれがこのまま動くのなら。
五十嵐卓哉さんは「桜蘭高校ホスト部」の監督やった方ですね。
中村典史さんが美監ということは背景はギアスやDTBをやったGREEN
「APPLESEED / EX MACHINA」の監督荒牧伸志さんがデザインに参加
音楽は「グレンラガン」「ペルソナ」の岩崎琢さん
主演声優が無名の新人だけど音響が若林和弘さんだし大丈夫でしょう。
全日帯でひょっとしたら4クールやるのかも?しれないですが
とりあえず見てみる価値はあると思います。




ヴァンパイア騎士http://www.vampire-knight.jp/
テレビ東京 04/07 月 / 25:00
原作 : 樋野まつり / 監督 : 佐山聖子
シリーズ構成 : 岡田磨里 / キャラデザ : 西田亜沙子 / アニメ制作 : スタジオディーン


「LaLa」連載中の少女漫画作品。単行本累計150万部突破。
一般生徒が通う普通科と吸血鬼が通う夜間部のある高校で、
風紀委員として活動する少年少女の物語だそうです。
佐山聖子さんは業界では希少な女性演出家。
本格的な監督名義は「天使禁猟区」以来でしょうか。
キャラデは「ヤミ帽」「桃華月憚」の西田亜沙子さん
脚本は「true tears」でついに「代表作」を手に入れた岡田磨里さん
前述の「S・A」もそうですが、少女漫画で結構売れてるコンテンツって
実はまだまだあるんですね。
目ぼしいラノベのアニメ化が一段落したので企画の傾向が少女漫画にシフトしたのかな。
なんか妙に白泉社系コミックが多い気もするけど。




モノクローム・ファクターhttp://www.monochro.tv/
テレビ東京 04/07 月 / 26:00
原作 : 空廼カイリ / 監督 : 紅優
シリーズ構成 : 河原ゆうじ / キャラデザ : 須賀重行
プロデュース : ジェンコ / アニメ制作 : A.C.G.T


原作はファンタジー漫画。学園魔界物って感じらしいです。
月刊コミックブレイド何ちゃらで連載中だそうで。
白髪のオカマみたいな人と粗野な男子高校生を中心に
原作をわざわざBL風にアレンジしてアニメ化するそうですよ。色々やるなあ。
紅優さんと河原ゆうじさんはもうずっとコンビでやってますね。
最近だとゼロ魔2期やってました。ある意味、もう後がない2人ですが。
キャラデザの須賀重行さんは「GR」や「キノの旅」などをやってる一応ベテラン
美監の桑原悟さんはスタジオ天神所属らしいんですがよく知らない・・・
天神て天神英貴さんのスタジオかな。あまり聞かないですよね。
「月詠」で美術をやってたみたいだけど。




うちの3姉妹http://www.toei-anim.co.jp/tv/3shimai/
テレビ東京系 04/08 火 / 17:30
原作 : 松本ぷりっつ / キャラデザ : 入好さとる
FLASHアニメ制作 : STUDIO ANIMAL(韓国) / アニメ制作 : 東映アニメーション


松本ぷりっつさんが配信している子育てブログ及びエッセイが原作
単日14万アクセスを超えるスーパーヒットブログだそうで、
書籍化もされ累計80万部を売り上げているそうです。
今回のアニメ化にあたっては新しい映像表現に挑戦ということで
全編Adobe Flashでの制作だとか。新しいのかな?それって。
キャラデザはシリーズ最高傑作と言われる「ゲゲゲの鬼太郎第3期」を支えた
原画職人、入好さとるさん。久しぶりに名前見た。
美術は「おジャ魔女どれみ」「ラブ★コン」などを手がける東映の田中里緑さん
どういう分業形態なのかとかコスト的な部分とか、今ひとつわからないですが
制作レポートみたいなものも随時ネットに上がってくるかもしれない。




RD 潜脳調査室http://www.ntv.co.jp/RD/
日本テレビ系 04/08 火 / 24:59
原作 : Production I.G・士郎正宗 / 原作協力 : クロスロード
監督 : 古橋一浩 / シリーズ構成 : 藤咲淳一
キャラデザ : 上山徹郎 / アニメ制作 : Production I.G


時代設定は「攻殻」の世界よりもう少し未来、といった雰囲気ですかね。
セュリティを強化され個人情報が保護された新世代のネット空間「メタル」内で
人は本能を爆発させ欲望をむき出しにするようになり、
やがて「メタル」世界と「リアル」世界の間に歪みが生じ始めた。
この歪みを調査・究明する「電脳ダイバー」の物語。だそうです。
なんか2ちゃんねるを示唆してるような。気のせいですかね。

藤咲淳一さんは押井塾出身で「BLOOD+」の監督・脚本やった人
IGはこの方を何としても成功させたいでしょうね。
上山徹郎さんは本職はSF漫画家の方です。得意とする絵柄や作劇が
掲載誌の読者層ニーズと合わず、メジャーになりきれない隠れた才人らしい。
キャラデザでクレジットされてますが、原案だけじゃなくてクリンナップもですかね。
原作協力 : クロスロードというのはどこにも情報がないんですが
神霊狩でも同じクレジットがありましたし、多分サンライズでいう矢立肇のIG版で
版権分配用の表記じゃないかなと思ってるんですが、どうなんでしょう。
アニリール・セルカンという、これまた面白い人が監修で参加しています。
主演声優が森 功至さんてのがシブいです。鶴ひろみさんも参加するようだし
わりと高めの年齢層を狙ってる感じがしますね。
鳴り物入りだった前期の「精霊の守り人」が商業的には不発だったので、
おそらく今作ではバトルやアクションなど派手な部分も見せに来ると思うのですが。
ていうか、真面目な話ちゃんとケレン味のあるアクションをやらないと
確実にコケると思う。
古橋監督は「自分のライフワークのつもりで、今までにつちかったものを
すべて投入する」とまで語っているようなので大変期待しています。
でも「あまつき」と監督掛け持ちなんですが・・・。




クリスタル ブレイズhttp://anime.biglobe.ne.jp/crystal-blaze/
チバテレビ 04/08 火 / 25:15
原案 : 月岡宏巳・スタジオ・ファンタジア / 監督 : 加瀬充子
シリーズ構成 : 冨岡淳広・月野正志
全12話 / キャラデザ・総作監 : 香川久 / アニメ制作 : スタジオ・ファンタジア


加瀬充子さんは「最終兵器彼女」の監督、サンライズ出身
冨岡淳広さんは「SAMURAI7」の構成作家
香川久さんはコクピット所属、「働きマン」「最終兵器彼女」のキャラデザイナー
オリジナルキャラデザインは初だと思う。
原案・月岡宏巳という名前はおそらく月野さんと冨岡さん、
それと主演の三木眞一郎さんの共有版権名義ではないかと。
シゴフミの湯澤友楼みたいなもんですね。
5年がかりで陽の目を見るに至ったSFガンアクションらしい。
メカニックデザインは「ストラトスフォー」「奏光のストレイン」の川原智弘さん
その他、六角精児さんが声優に初挑戦するそうです。
数少ないオリジナルアニメ企画ということで貴重な存在ですが
三木人気だけに頼る形ではヒットまで漕ぎ着けられるかどうか。
ファンタジアは作品作りに関しては野心溢れるスタジオだと思うんですが
もっと商売っ気のあるプロデューサーが必要だと強く感じます。




秘密~トップシークレット~http://www.ntv.co.jp/secret/
日本テレビ系 04/08 火 / 25:29
原作 : 清水玲子 / 監督 : 青山弘
シリーズ構成 : 鈴木智 / キャラデザ : 大下久馬
音楽 : 平野義久 / アニメ制作 : マッドハウス


死者の脳に残された記憶を再現映像化する技術を駆使し、凶悪犯罪の解決に
挑む科学警察物。個人の感情や記憶、生の部分に触れる捜査員たちの苦悩を描く。
原作漫画は『月刊MELODY 』連載中、単行本既刊3巻で累計60万部だそうです。
少女漫画ですがけっこうきついグロ描写もあるらしい。
青山弘さんは「ロケットガール」の監督
鈴木智さんは「脳噛ネウロ」構成やってましたが元々実写映画の人ですね。
既刊3巻で2クールじゃ尺足らないでしょうから、そこは腕の見せ所でしょう。
大下久馬さんも「ロケガ」でキャラデやってました。アトリエムーク所属。
美術監督がワイエスの清水友幸さん、ずっとマッド関連作品やってますね。
音楽の平野義久さんは最近だと「デスノート」の劇伴を作ってました。
リコーダーが印象的な「マリみて」の主題歌を編曲してたのもこの方ですね。
しかしこのタイトル、訴求力に欠けるというか単純に地味だなあ。
なんかもうちょっと気の利いた題名にすればいいのにと思う。




カイバhttp://www.wowow.co.jp/anime/kaiba/
WOWOWスクランブル 04/10 木 / 24:00
全12話 / 原作:湯浅政明・マッドハウス
監督・シリーズ構成 : 湯浅政明 / キャラクターデザイン:伊東伸高
音楽:吉田潔 / アニメ制作 : マッドハウス


「ケモノヅメ」の鬼才・湯浅政明さん監督。
記憶がデータ化され、肉体的な死が意味を持たなくなった世界で
記憶データを奪われた少年「カイバ」(=海馬?)の記憶を取り戻す冒険の物語。
正直言うと湯浅政明の新作がこんなに早く見れるとは思ってなかった。
やっぱりアート趣味満載な画面作りになりそうな気配ですが
どっちかというと手塚風ファンタジーを彷彿させるレトロポップなデザイン。
キャラデも「ケモノヅメ」から続投の伊東伸高さんです。
こんなエロティックな線も引けるのかという印象です。
音楽は「時かけ」「シグルイ」の吉田潔さん。どんな雰囲気なのか
ちょっと想像つかないですけど、楽しみではあります。
こういうある意味で実験的な作品はもっと増えて欲しいと思うんですが
有料枠でしかやれないもんなのかな。




図書館戦争http://www.toshokan-sensou.com/
フジテレビ ほか 04/10 木 / 24:45
原作 : 有川浩 / 監督 : 浜名孝行
シリーズ構成 : 古怒田健志 / キャラ原案 : 徒花スクモ
キャラデザ : 中村悟 / 色彩設計 : 片山由美子
『ノイタミナ』 枠 / 美術監督 : 池田繁美 / アニメ制作 : Production I.G


悪法による不当検閲や言論統制から「本」を守ろうとする図書隊員たちの戦いと日常を描く。
バトル物というより王道ラブコメらしく、原作ラノベは52万部売ってるそうです。
制作は「攻殻SAC」や「精霊の守り人」を作ったIGの9スタが担当。
浜名孝行さんはテニプリの監督、最近だとウエルベールやってました。
古怒田健志(こぬたけんじ)さんは特撮好きが高じて脚本家になってしまった人
ウルトラマンダイナでデビューした方ですがとうとうシリーズ構成ですね。
キャラデザの中村悟さんはSACにおける草薙素子の妖艶な作画で有名な職人。
美監の池田繁美さんはアトリエむさ所属、最近だと「ロザバン」の美術やってます。
「墓場鬼太郎」で目下絶好調のノイタミナ枠ということで注目度も高そうです。

前作「精霊の守り人」を見ていて僕が思ったのは
3DCGのレイアウトとかレンダリングが全然面白くないということでした。
勿論機械でやってるわけだからパースとしては非常に正確なんだろうけど
アニメ作品として見ると人や物の動きも完全に予測範囲内で
絵面として充分に綺麗なんだけどそこには何故か感動や驚きがない。
なんというか、描き手が機械に使われてるような印象なんですよ。
不思議なんですよね。たとえばピクサーなどのフル3Dアニメのほうが
もっとデジタルなのに逆に動きや画面構成には予想もつかない面白さがある。
「図書館戦争」にも戦闘シーンなどがそれなりにありそうなんで、
3DCGの方法論がどういう形に進化しているかが見物だと思ってます。




ゴルゴ13http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/golgo/
テレビ東京 04/11 金 / 25:23
原作 : さいとう・たかを / チーフディレクター : 大賀俊二
キャラデザ : 竹内一義 / 脚本 : 飯岡順一・柏原寛司 / アニメ制作 : アンサースタジオ


飯岡順一さんは代表作であるルパンシリーズを始めとして長くアニメ産業を
脚本家という立場から牽引してきた大ベテランで、実写畑の柏原寛司さんを
引っ張り込んだのもおそらく飯岡さんの意向と思われます。
柏原寛司さんは「あぶない刑事」などの脚本家で、舘ひろしさんとは
公私に渡る付き合いがあり、今回の主演もその関係でしょう。
キャラデザの竹内一義さんはサンライズの良輔班にいた方だったと思いますが。
ペールゼン・ファイルズなどで最近も活躍されていますね。
「ゴルゴ13」の映像化に際しては過去数度の例を見るにさいとうプロの意向が
かなり色濃く反映されているはずなので、出崎統を高評価しているさいとう側が
その弟子筋である大賀俊二さん(「ガンバとカワウソの冒険」監督)を演出に、
旧東京ムービーの流れを汲むアンサーに制作を任せるのも自然かと。
さいとう側としては、「劇場版CLANNAD」と制作時期が重ならなければ
是非とも出崎統さんの演出でやりたかったかもしれないですが。
ただ、全50話もやるらしいですが今さらという印象は拭えないですね。
もちろん国民的な人気を誇る原作ですが、今の時代にアニメ化するのなら
よほど新しい画面構成や革新的な絵作りでもしないかぎり
新規に女性や若い支持者層を獲得するのは容易ではない気がする。
それならそれで、もっと個性派や若いスタッフを積極起用するべきと思いますが。




狂乱家族日記http://www.kyouran.jp/
テレビ神奈川 04/12 土 / 25:00
原作 : 日日日 / 監督 : 黒田やすひろ
シリーズ構成 : 池田眞美子 / キャラ原案 : x6suke
キャラデザ : 古賀誠 / アニメ制作 : ノーマッド


千年前に存在した「閻禍(えんか)」と呼ばれる破壊の化身のDNAを持つ子孫を集め
家族として共同生活させるという物語だそうです。
ファミ通文庫10周年プロジェクトだそうで、原作は累計売上90万部のラノベ。
原作者名は「日日日」で「アキラ」と読むそうです。「晶」の崩し字かな。
黒田やすひろさんは「ちょこシス」の監督、最近だと「Myself ; Yourself」監督でした。
池田眞美子さんは「ウミショー」「藍蘭島」「英國戀物語エマ」等の構成。
キャラデは「sola」で七尾キャラのアゴを尖らせ過ぎて大変な不評を買った古賀誠さん。
美術監督は館藤健一さん、シースルースタジオの方ですね。「姫様ご用心」とか。
枠自体が「true tears」の後番なのでそれなりに序盤の注目度は高いでしょう。
「ぽてまよ」OPの電波ソングを歌ってたMOSAIC.WAVが主題歌担当だそうです。




二十面相の娘http://www.chico-tv.com/
フジテレビ 04/12 土 / 26:05
原作 : 小原愼司 / 監督 : 富沢信雄
シリーズ構成 : 土屋理敬 / 脚本 : 土屋理敬・高橋ナツコ・高橋郁子・福島直浩
キャラデザ : 堀川耕一 / 総作監 : 野口寛明
メカデザ : 友永和秀 / アニメ制作 : BONES×テレコム・アニメーションフィルム


原作は「コミックフラッパー」に連載された漫画。単行本全8巻完結。
目下同誌にて続編が連載中だそうです。
二十面相にさらわれた少女、チコの数奇な運命と心の成長を描く冒険ミステリー。
富沢信雄さんは宮崎駿の抜けたテレコムを支え続けたベテラン演出家。
土屋理敬さんは劇団おばけおばけ主宰、「キミキス」の構成やってました。
堀川耕一さんはボンズの原画マン、野口寛明さんはテレコムの原画マンです。
友永和秀さんは言わずもがな、カリスマ井上俊之氏が心の師と仰ぐ業界の至宝。
美術監督は小倉宏昌さん、「神霊狩」のあとてっきり押井組に合流かと思ってましたが
あっち(「スカイクロラ」)はスタジオ風雅がやるみたいですね。
僕のようなオッサン世代から見ると、並んでる名前がとても豪華です。
名門テレコムも栄光だけでは食っていけないというか
多少無理をしてでも下請けではなく自社制作に乗り出していかなければ
会社として立ち往かない事情もあるんでしょうが、
技術力はピカ一なわけですから、ボンズでも何でもどんどん利用して
若いアニメファンを唸らせてやってほしいです。ていうか僕も唸りたい。






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category: アニメ

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2008春アニメ 20編  

BUS GAMER http://www.fwinc.co.jp/busgamer/
KBS京都 03/14 金 / 26:30
原作・ストーリー原案・監修 : 峰倉かずや / 監督 : 葛谷直行
全3話 / 脚本 : 代々木 一 / アニメ制作 : スタジオ・イゼナ

原作は「最遊記」の作者峰倉かずやさん(女性)のコミック
「ビズゲーム」と呼ばれる企業間の機密文書バトルを描くそうです。
チーム戦形式による命がけの文書ディスク奪い合いらしい。
葛谷直行さんはビックリマン2000以来の監督
スタジオ・イゼナはディーンの下請け会社でしたが今回とうとう元請進出。
でも短期シリーズですねこれ。


いくぜっ!源さん http://www.ikuze-gensan.com/
GyaO 03/24 月 / 12:00 監督 : 奥村よしあき / シリーズ構成 : 長谷川勝己
キャラデザ : 荒牧園美 / メカ・小物デザイン : 細川秀樹
全24話 / アニメ制作 : 日本アニメーション

アイレムの「大工の源さん」のアニメ化。
アクションゲーというよりCR機のイメージのほうが強いですね。


遊戯王5D's http://www.konami.jp/th/yugioh_5ds/
テレビ東京 04/02 水 / 18:00
監督 : 小野勝巳


武藤遊戯の時代から数十年後の未来を舞台にした新シリーズだそうです。
小野勝巳さんは「働きマン」の監督やった人。
その他情報なし


純情ロマンチカ http://www.suzukisan.info/index2.html
チバテレビ 04/02 木 / 25:30
原作 : 中村春菊 / 監督 : 今千秋
キャラデザ : 菊池洋子 / シリーズ構成 : 中瀬理香
『アニメスピリッツ』 枠 / 全24話 / アニメ制作 : スタジオディーン


原作コミックはボーイズラブ物でありながら300万部売った大ヒット作だそうです。
「ひぐらし」の今千秋さんが監督、構成は「ふたご姫」の中瀬理香さん
キャラデはエル・カザドの菊地洋子さん、美術はイースター清水順子さん
こうも主要スタッフが女性ばかりというのも珍しい。BL系ならではということか。
BL物を2クールで、しかも春季アニメに持ってくる度胸は買いますが、
はたして受け入れられるでしょうかね。


今日からマ王!第3シリーズ http://www.maruma-ova.jp/
NHK・BS2 04/03 木 / 23:02
原作 : 喬林知 / イラスト : 松本テマリ
監督 : 西村純二 / シリーズ構成 : 面出明美
全39話 / アニメ制作 : スタジオディーン / 共同制作 : 総合ビジョン



アリソンとリリア http://allison-web.net/index2.html
NHK・BS2 04/03 木 / 23:32
「アリソン」 + 「リリアとトレイズ」
原作 : 時雨沢恵一 / メインキャラ原案 : 黒星紅白
監督 : 西田正義 / シリーズ構成 : 待田堂子
キャラデザ : 瀬谷新二 / メカデザ : 中島利洋
全26話 / アニメ制作協力 : 手塚プロダクション / アニメ制作 : マッドハウス


NHKもついに深夜アニメに進出というべきか逆に全日帯アニメ枠が減ったというべきか。
時雨沢恵一&黒星紅白は「キノの旅」コンビですね。
監督は「もっけ」の西田正義さん。手塚プロ所属
「戦争を終わらせるほどの価値のある宝」を探すという異世界ファンタジー物。



マクロス FRONTIER http://www.macrossf.com/
MBS 04/03 木 / 25:25
原作・総監督・ストーリー構成・メカニックデザイン : 河森正治
監督 : 菊地康仁 / シリーズ構成 : 吉野弘幸
キャラデザ : 江端里沙・高橋裕一 / アニメ制作 : サテライト


ひとまずこれがこの4月の目玉作品でしょうか。
構成の吉野弘幸さんは舞-HiMEシリーズの人
音楽は菅野よう子さん
江端里沙さんはプリズムアークのキャラデザイナー。愛姫みかんさんですね。
これは大抜擢と言っていいんじゃないでしょうかね。



xxxHOLiC◆継 http://www.tbs.co.jp/holic/
TBS 04/03 木 / 25:25
原作 : CLAMP / 監督 : 水島努
シリーズ構成 : 横手美智子・大川緋芭 / キャラデザ : 黄瀬和哉
全26話 / 小物デザイン : 植田実 / アニメ制作 : Production I.G


前作とほぼ同じスタッフによる2期



To LOVEる http://www.j-toloveru.com/
TBS 04/03 木 / 25:55
原作 : 長谷見沙貴 / 漫画 : 矢吹健太朗 / 監督 : 加戸誉男
全26話 / シリーズ構成 : 大和屋暁 / キャラデザ : 岡勇一 / アニメ制作 : XEBEC

少年ジャンプ連載中のコミックが原作。270万部売ってる大ヒット作だそうです。
ジーベックのOverDriveスタッフがそのままスライドした感じですかね。
王道的な落ち物っぽいですが現在の地上波でどれくらいのことができるかな。


紅 kure-nai http://www.samidareso.com/
チバテレビ 04/03 木 / 26:00
原作 : 片山憲太郎 / キャラ原案 : 山本ヤマト
監督・シリーズ構成 : 松尾衡
キャラデザ・総作監 : 石井久美 / アニメ制作 : ブレインズ・ベース


監督はローゼンの松尾衡さんですが
シリーズ構成もやるってことは、脚本も書くんですかね。
RED GARDENに続きプレスコ収録だそうです。作るほうは大変だろうなあ。
コスチュームデザインに藤純さんも参加していますし
いわゆる「ジャンプアニメ」という括りには収まらない作品かも。
音楽はスケッチブックに続き村松健さんが担当
今回はアクションもありそうですが、どんなもんでしょうね。



きらりん☆レボリューション 第3期 http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/kirarin/
テレビ東京 04/04 金 / 18:00
原作 : 中原杏 / 監督 : ふじもとよしたか
シリーズ構成 : 福田裕子
キャラデザ・総作監 : 長森佳容 / アニメ制作 : シナジーSP




ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~ http://www.druaga-anime.com/
テレビ神奈川 04/04 金 / 25:15
原作 : バンダイナムコゲームス / 監督 : 千明孝一
スーパーバイザー : 遠藤雅伸 / シリーズ構成・脚本 : 賀東招二
キャラ原案 : 白亜右月 / アニメキャラデザ : 朝来昭子
プロダクションデザイン : 小林誠 / ドルアーガデザイン : 草琢仁
音楽 : 元仁 / アニメ制作 : GONZO


不朽の名作ドルアーガをアニメ化するという企画で
同人絵師である白亜右月さんをデザイナーに起用するってのがまず驚きです。
まあ、及川奈央さんが戦隊物にレギュラー出演する時代ですしね。
玩具メーカーも話題性優先でなりふり構わなくなってる気がする。
ゴンゾ制作でなければ、そこまでうがった見方はしない所なんですが。
千明孝一監督、賀東招二脚本といえばフルメタコンビですね。



あまつき http://amatsuki.com/web/index.html
KBS京都 04/04 金 / 26:30 テレビ神奈川 : 04/05 25:30~
原作 : 高山しのぶ / 監督 : 古橋一浩
シリーズ構成・脚本 : 古橋一浩・鈴木知恵子
キャラデザ : 田頭しのぶ / アニメ制作 : スタジオディーン


古橋作品ならまずハズレはない。と言いたいところなのですが
「RD 潜脳調査室」でも監督やるみたいなんですが掛け持ちで大丈夫なんですかね。
原作はZERO-SUM連載中のコミック、和風異世界物という雰囲気。
音楽の福原まりさんはその昔、細野晴臣主催の「ノンスタンダード」という
レーベルに参加していた「SHI-SHONEN」というテクノバンドでkey担当だった方です。
「FAIRCHILD」の前身といえばわかりやすいかも。


イタズラなKiss http://itakiss-anime.jp/index.htm
TBS 04/04 金 / 26:25
原作 : 多田かおる / 監督 : ヤマサキオサム
シリーズ構成 : 清水友佳子 / キャラデザ : 藤岡真紀・そえたかずひろ
全26話 / 美術監督 : 松本浩樹 / アニメ制作 : トムス・エンタテインメント


私事ですが姉が高校時代、別マを読んでまして
その影響で多田かおる作品はずいぶん昔から知ってましたが
急逝されたと聞いた時はけっこうショックでした。
原作は未完ですが、作者の構想メモを元にちゃんと完結させる予定だそうです。
清水友佳子さんはデジハリ所属でTVドラマ中心に活動してる脚本家です。
山崎理さんは「地球へ…」で新規女性支持者層を大量に獲得したらしいので
この作品が成功したら、さらに守備範囲を広げることになるでしょうね。


かのこん http://www.kanokon.com/index-n.html
AT-X 04/05 土 / 10:30
原作 : 西野かつみ / イラスト・キャラ原案 : 狐印
監督 : 大槻敦史 / シリーズ構成 : 鈴木雅詞
キャラデザ : 高見明男 / アニメ制作 : XEBEC


ラノベ原作、タイトルは『彼女はこん、とかわいく咳をして』の略だそうです。
ラノベにしてはわりと過激な性描写が売りらしい。
転校初日に学園一の美少女に告られて幸せ一杯だが実は彼女は妖怪だった、
という話だとか。
ちょっとエッチなハートフルラブコメディ?
異能の娘と温厚で優柔不断な少年の恋物語。最近こんなのばっかりだな。



D.C.II S.S. ~ダ・カーポII セカンドシーズン~ http://www.hatsunejima.com/
テレビ神奈川 04/05 土 / 24:30
原作 : CIRCUS / 監督 : 岡本英樹 / チーフシナリオライター : 長谷川勝己
全13話 / シリーズ構成 : 雨野智晴 /キャラデザ : 島沢ノリコ / アニメ制作 : feel.


これももういいんじゃないでしょうか。


仮面のメイドガイ http://www.fujimishobo.co.jp/sp/meidoguy/
チバテレビ 04/05 土 / 25:35 テレビ神奈川 : 04/05 26:30~
原作 : 赤衣丸歩郎 / 監督 : 迫井政行
シリーズ構成 : ふでやすかずゆき / キャラデザ・総作監 : あおい小梅
デザインワークス・総作監 : 大塚美登理
アニメ制作 : マッドハウス / アニメ制作協力 : イマジン


月刊ドラゴンエイジ連載中のコミック
大財閥の令嬢なえかと、その世話をする2人のメイドの物語。
メイド役が豊口めぐみ&小山力也。これで大体内容も予想がつくかと。
監督は「ストパニ」「怪物王女」の迫井政行さん
ふでやすかずゆきさんとはずっとコンビですね。
キャラデ・総作監のあおい小梅という人を僕は知りませんが
坂井久太さんか誰かのPNじゃないですかね。


ブラスレイター http://www.blassreiter.com/
テレビ神奈川 04/05 土 / 26:00
PC配信 : 4月未定
原作 : GONZO×ニトロプラス / 監督 : 板野一郎
キャラ・メカ原案 : Niθ / キャラデザ : 恩田尚之
全24話 / シリーズ構成 : 虚淵玄 / チーフライター : 小林靖子 / アニメ制作 : GONZO

ゾンビとか悪魔とかのダークファンタジー系バトル物っぽい。
板野さんはマクロスにいないと思ったら、こっちで忙しいんですね。
Niθ(にしーと読むらしい)さんはデモンペインなどを担当したニトロプラスのデザイナー。
虚淵玄さんもニトロプラスのライターです。いきなりシリーズ構成デビューって凄いな。
聞きなれない新しい名前や若い人の参加を聞くと楽しみでしょうがないです。
恩田尚之さんは新訳Ζで富野御大と大喧嘩したことで知られる
こだわりの武闘派原画マンですね。意味わかんないけど。
小林靖子さんは灼眼のシャナシリーズの構成をやってる人
ウィッチブレイド以来のゴンゾ作品参加です。
脚本は多分心配ないと思うのですが、PVを見た限りでは、どうなのかな・・・。
ドラゴノーツみたいな質感の調和を無視したCGバトルなら正直お腹一杯なんですが。


ネットゴーストPIPOPA http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pipopa/
テレビ東京系 04/06 日 / 08:30
原案 : イワタナオミ / キャラ原案 : イワタナオミ・マルコーヒマワリ
監督 : 木村真一郎 / シリーズ構成 : 山田靖智
音響監督 : 高橋剛 / 音楽 : 岩崎元是 / アニメ制作 : スタジオ雲雀


ミルキーカートゥーンのCGアーティスト・イワタナオミを中心とするプロジェクト
低年齢層向けキャラアニメといった雰囲気です。



絶対可憐チルドレン http://www.z-child.com/
テレビ東京系 04/06 日 / 10:00
原作 : 椎名高志 / 監督 : 川口敬一郎
キャラデザ : 加々美高浩 / シリーズ構成 : 西園悟
アニメ制作 : シナジーSP / 制作 : テレビ東京・小学館プロダクション

原作は少年サンデー連載中
美少女3人による超能力アクションコメディだそうです。
ハヤテの後番ですが監督もそのまま川口さんですね。
一定のクオリティは期待できると思いますが
椎名作品に萌え要素はないし、そもそも超能力物ってあまり受けませんからね。


category: アニメ

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2007-08 冬アニメ序盤数話(7)ウエルベールの物語 第二幕   

呑気に書いてたら1クール物はもう終盤だった件


ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~ 第二幕 
http://avexmovie.jp/lineup/wellber/index.html

トランスアーツ制作の二期
監督はテニプリの浜名孝行さん
シリーズ構成は前川淳さん、ドラゴノーツ降板
音楽は土橋安騎夫さん、元レベッカ
東京MX以外は放送なし、Gyaoでネット配信だそうです。

前川淳さんは仕事にムラがある人だと思いますね。
突拍子もないことを思いつく実力はあるけど
奇跡のような才能でそれをまとめあげる構成力はなかったり。
それと、脚本家のくせに文章ヘタですね。良くも悪くも。
アイデアは出るのに文章がダメなのは、多分基礎的な読書量が足らないのでしょう。
でも僕はこの方、わりと認めてるんです。
脚本家の評価で重要なのは、卓抜した文章力でも奇抜な発想やアイデアでもなく
映像として仕上がった作品内で脚本が良い要素として稼動しているかどうかです。


ウエルベール二期に関してですが

当初、リタ姫がその立場や責任を投げ打ってティナの旅に随伴するには
少し動機付けが弱いように感じました。
もちろん2人が旅に出なければ物語は始まらないのだけれど、
事実上の全権大使としてグリーダムにようやく辿り着いたリタ姫が
条約締結と身柄引き渡しの場を放棄してティナの私事に同行するとなると
リタの保護国であり戦争回避の調停役となるグリーダムの国王の立場が悪くなります。
それでも尚リタ姫がティナとの旅を優先するとなれば
それなりにティナの側に抜き差しならない事情が必要になるはずです。
その旅に、どうしてもリタを連れて行かなければならない理由、
属人的な要素が欠けている。

1期の場合は逃亡劇であり脱出劇だったので、この点はクリアされていました。
だから今回リタがティナの旅に付き合うためには
ティナがリタを拉致するのではなく、どうしても拉致できないティナの葛藤を
リタが察して動く展開のほうが自然であったはずです。
新しい旅は、どうも情に流されてスタートした感が否めない。

しかしリタは言う。
「嬉しいです。またティナと旅ができて」
「今度は私がティナの旅に協力する番です」
「私を何処へでも連れて行ってください」

つまりリタはこう思っているわけです。
ティナ・ローターはリタ・シオールをウエルベール国皇女殿下としてではなく
友人リタとして必要とし、さらってくれる唯一の人間だと。
これだけでリタとしてはオッケーなんです。
仮に後からややこしい責任問題が発生するとしても、それは当然背負い込む覚悟。
多分これはこれでアリなんだろう、と思われます。
そしてこの情に流される寛容さが1期を経て成長したリタの人間性の表現であり
義理と責任を果たすための1期のリタの旅と
人情の狭間で揺れ動く2期のティナの旅を対比させる鮮やかなアシメトリなのです。


放送のほうは、なんだかんだで物語はもう終盤なのですが
この「情の旅」という部分には一切のブレがなく
登場人物たちはそれぞれに思い悩み逡巡を繰り返しつつ
佳境を迎えようとしています。

そこらの学生に書かせたようなアホなダイアローグや無理のある設定、
ギャグアニメのようなベタ演出で天然系の失笑を誘ってもくれますが
本筋のストーリーを踏み外すことなく明るく爆走してくれる爽快感は
もう少し高く評価されていいと思います。
実はけっこう面白い。そんな作品です。





category: アニメ

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2007-08 冬アニメ序盤数話(6)ペルソナ ~トリニティ・ソウル~  

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ http://www.persona-ts.net/


どう書くべきか悩んでいるうちに9話になってしまった。

監督は松本淳さん、初監督作品かな。攻殻やBLOOD+で演出やってましたね。
レイアウトは本当にかなり上手い人だと思う。
チーフ脚本がむとうやすゆきさん。「バジリスク」「シュヴァリエ」の人。
音楽が岩崎琢さん、「009-1」「グレンラガン」

僕が知ってたのはこの3人くらいで
あとはキャラデ・総作監の石井百合子さん、前IGにいた人だったかな。
A-1 Picturesというアニプレックス子会社が制作です。「おお振り」をやったとこ。


で、内容ですが・・・
「松本淳作品」にしちゃあレイアウトは今イチな回が多いです。
OPのカット割とかも低レベルですね・・・。絵が完全に曲に負けている気がする。
コルビジェのモジュロールみたいなのが踊るシーン以外は全然面白くないです。

構成に関しても、なんかこう盛りだくさんの情報をあえて小出しにしたい、
その意図はわかるんだけど
「そもそもペルソナって何だ」の部分だけはキチンと尺取って説明しないと
見ているほうはスンナリと物語世界に入っていけないです。
それこそ家族だ兄弟の絆だ、といった情の部分を丹念に描くなら
多すぎる設定情報の断片がカオスを生み出しだしている状態に
序盤でいったん区切りをつけないと。

ヤマカン参加のギャグ回もそれなりに面白味はあったけれど
あの時点で視聴者が期待するのは息抜きではなく世界観理解のためのヒントであり
それが不足しているばっかりに視聴者は余分なストレスを抱えてしまい
せっかくCGを使わず手書きで頑張っているというペルソナのバトルシーンにも
カタルシスが得られないと思います。

得体の知れない能力が顕現しても生活になんら変化のない主人公や
出て行けと言いながら無碍に追い出しはしない主人公兄
猟奇事件が頻発しているのに差し迫った危機感も漂わない学園風景
そのすべてが終盤に到る伏線であってもかまわないけど
とりあえず、あらゆる「物語」には骨太の縦軸というものが必要で、
たとえばエヴァなら「少年がロボットに乗って敵と戦う話」という本筋があるから
複雑に絡み合う設定や小出しの情報と謎解きにも自然と興味がいく。

ところが「ペルソナ」とは要するにどういう話だろう?と考えた場合
「こういう話です」という根幹が今ひとつ見えてこない。
なんか人からオバケみたいのが出る。んで、たたかう。誰と? ・・・さあ。

登場人物たちが一体何をどうしたいのか、がわからない。
作品のほうで視聴者を拒絶しているように見えてしまう。

物語進行上の謎はいくらあってもいいんですが、
いくらなんでもここまで何もかも謎にしちゃったら
見るほうはワケわかんないでしょ、という感じですかね。

すべてを親切にわかりやすく説明する必要はないけど
絶対に説明しなきゃいけないはずの部分までぼかしてしまうのは
どうも手口として賢明とは思えないんですよ。
これはもうセンスというか感性の問題で、
脚本家のサジ加減によって駄作にも神作にもなる微妙な部分で、
わずかにダメな方に傾いてしまってる気がする。

それでもむとうやすゆきさんの仕事ですし、これにも何か
深い意味があるのかもしれないですが。
「バジリスク」も「シュバリエ」もよくできた作品でしたしね。

最終話から逆に見ていくと繋がっているというパターンでないことを祈ります。





category: アニメ

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